最初にぶち当たる用具の悩み
コロナ渦中は部活動が満足に出来なかった事、顧問やコーチが不在だったり、居ても教師本業が忙しく満足に指導ができない中、
専門知識をしっかり持ち、指導方針が確立しているコーチが常に在籍しているクラブの重要性を認識していただいた結果だと思っています。
さて、長くなる話は置いといて、前回シューズの重要性についてツラツラと書いて行きましたが、
種類が豊富でレベルや戦形によって最適解はあるものの、どれがいいのか分からない。
以前も同じ記事を載せましたが、最新情報を交えつつリメイクする形で今回はおススメのラケットを紹介していきます。
ラケットの種類(シェーク)
ラケットと一口で言っても、日本式ペン、中国式ペン、シェークハンド、果ては最新のサイバーシェイプ、テナリー、ハンドソウ等、持ち手の所だけで数種類あります。
知識の余す限り書いて行くとキリがない為、
ラケットの素材や合板数
ラケットに使われてる木材の枚数や特殊素材によって、打球感やコントロール性能が変わります。
一般的に広く出回っている、
「特殊素材(アウター)」「特殊素材(インナー)」の4種類
を表にして性能、使用レベル帯の目安を書いて行きます。
ラケットをチョイスする参考として使ってください。
ラケットの種類と早見表
素材 | コントロール | 打球感 | 回転のかけやすさ | レベル帯 |
---|---|---|---|---|
5枚合板 | 〇 | △ | 〇 | 初級者 |
7枚合板 | △ | 〇 | 〇 | 初級~中級者 |
特殊素材(インナー) | △ | 〇 | 〇 | 中級~上級者 |
特殊素材(アウター) | △ | ◎ | △ | 上級者 |
各合板別おすすめラケット
5枚合板
5枚合板の特徴は合板数が少ない為、
さらに比較的入門者にターゲットを絞って販売している為、安価で手に入りやすいでしょう。
ただし、コントロール性能の代わりに激しい打ち合いになったときは、比較的押し負けやすい為、最終的に物足りなくなった人は乗り換える事が多いです。
7枚合板
7枚合板は合板数が多く木目を交互に貼り合わせているので、5枚合板と比べ威力が高めです。
当卓球場ではレッスン生に対しては、コーチが付いて初級者の時期が非常に短くなる為、初めから7枚合板を勧めています。
ただし、5枚合板と比べると比較的重さが増すため、基礎が出来ておらず手打ちになってしまう人の肩の負担が増えます。
身体全体で打つクセがない人は避けるのが無難でしょう。
特殊素材合板(インナー)
網目状に縫ったカーボン材を2枚を中心付近で木材とサンドイッチした、ハイブリットなラケットです。
ちなみにカーボンは強硬度、低重量な為、自動車や飛行機の補強素材として使われています。
威力が出ますがオーバーミスが多くなる為、ラケットを水平に近い角度で構えることが多くなり、上記よりは扱いにくく中級者から上級者向けになります。
特殊素材合板(アウター)
上記で記載した強硬度、低重量のカーボンを外側上板付近でサンドイッチしたラケット。
インナーラケットと比べ、硬い特殊素材が打点付近にある為、非常に威力は出るものの玉離れが早く、オーバーミスが多くなる他、回転のかけミスも多くなるでしょう。
ドライブ等は高度な技術を求められるため、上級者用のラケットといえるでしょう。